Quantcast
Channel: 失われたメディア-8cmCDシングルの世界-
Viewing all 624 articles
Browse latest View live

サングラスジャケx12 その2

$
0
0
日本のプロシンガー以外6枚+海外編でサングラス12枚。

上段、日本編。

まずは文化人枠2枚。

ダニアースの唄」 野坂昭如 1998
薄めのサングラスで畳から顔を出すマルチタレント。リンクはリミックス盤。

マンダム~男の世界」 ザ・ブロンソンズ 1995
みうらじゅん(サングラス)+田口トモロヲ(非サングラス)のユニット。もちろんブロンソン髭&テンガロンハットで。


続いてお笑い枠2枚。

遣唐使です~ちょっと目立たない~」 M.C.コミヤ 1991
コント赤信号の小宮孝泰ソロプロジェクト。当時大人気だったM.C.ハマーの「U Can't Touch This」を日本語カヴァー。色はかなり薄い。もしかするとサングラスじゃないかもレベル。

「俺は浪花の漫才師」 横山やすし 1996
こちらも極薄サングラス。作詞作曲も横山やすし。

最後は俳優枠2枚。

「君を待つシーソー」 渡辺謙 1990
俳優としての顔を封印。大きめ真っ黒サングラスでSSW渡辺謙を演じている。

新宿心中」 原田芳雄 1990
横型ジャケでちょっと小さいが、酒を片手に座り込むサングラスは迫力十分。


下段、海外編。

こちらも俳優枠から2枚。

「JENNY I KNOW」 ROVING BOY 1988
ケビン・コスナーのバンドROVING BOY。ジャケでは4人中3人がサングラス。もちろん大きく写っているサングラスがケビン。

ラスト・ダンスは私に」 ブルース・ウィリス 1989
ブルース・ウィリスもサングラス。シンガーといえばサングラスだろ、という共通認識だったのか。

ここからプロシンガー。

オネスティ」 ビリー・ジョエル 1978
モノクロでファイティングポーズ。今回唯一の再発モノ。

オーディナリー・ガール」 ライオネル・リッチー 1996
ライオネルは小さめサングラス&髭。

最後は盲目シンガー2枚。

「LIFE~ステイ・ゴールド」 スティーヴィ―・ワンダー 1994
スティーヴィーと言えばサングラス。『トーキング・ブック』のジャケ以外はだいたいかけてるよね。

エリー・マイ・ラブ~いとしのエリー」 レイ・チャールズ 1989
レイ・チャールズと言えばサングラスに白い歯。日本向けサザンカヴァーで笑顔を振りまく。


2回にわたり24枚のサングラスジャケを並べて満足。

川越美和14

$
0
0
追悼、川越美和。

川越美和が残したシングルをふり返る。

13種で14枚。すべてNECアベニューから。

1.「Looking at You/気持ちfade in」1988
2.「天使とYu-Waku/素足のメッセージ」1989
3.「女神の瞳〜Little Lullaby〜/AFTERNOON KISS」1989
4.「夢だけ見てる/優しい雨」1989
5.「ココロの鍵/風のような気持ち」1990
5'「風のような気持ち」1990(「ココロの鍵」と同内容別ジャケ)
6.「雨都物語〜RAINY TOWN STORY〜/ヘプバーンのように」1990

7.「涙くんさよなら/壁ぎわのマリオネット」1991
8.「どうぞこのまま/心はいつだって」1991
9.「さよならという殺意/WHEN」1992
10.「大好きをあげたい/唇が終ってない」1992
11.「涙くんさよなら'95/さよならという殺意/大好きをあげたい」1995
12.「涙くんさよなら/永遠の少年」1996
13.「涙くんさよなら/カナリアが死んだ」1997

15歳でのデビューシングル「Looking at You」は爽やか系ポップス。初々しすぎる歌唱に萌え。

セカンド「天使とYu-Waku」は不良少女路線で、はっきり明菜を意識したような楽曲。歌はデビューからかなり改善のあとがみられる。凛々しいジャケも曲のイメージに合ってる。

「女神の瞳」ではまだ自信なさげなヴォーカルは、玉置浩二作曲の「夢だけ見てる」でため息スタイルの完成をみる。単に速い曲が苦手なだけかも。

2種類のジャケで結果的に両A面ぽくなった「ココロの鍵/風のような気持ち」。珍しくハッピーなムードの「風のような気持ち」よりもじっとりダークな「ココロの鍵」がフィットしている。ジャケも急に大人っぽい表情になった17歳。

「雨都物語」しっとりバラード。ため息系ウィスパーに安定感あり。

そして代表作?「涙くんさよなら」の1枚目。うん、改めて聴くと全然よくない!

「どうぞこのまま」「さよならという殺意」ジャケの色っぽさと疲れたような表情が気になるアダルト路線2枚。これ18歳と19歳なんだな。

実質的なラストシングル「大好きをあげたい」明るい曲なのにどうしてこんなに寂しそうなのだ。ジャケは急にナチュラル系にシフト。

3年のブランクのあと年1ペースでリリースされた3枚は完全におまけ。95年ヴァージョンは少しイントロが長いだけ。1996年と1997年盤は1991年と同じヴァージョンでジャケも酷い。これを集めるのがコレクター!と開き直るしかない。

一般的な評価と完成度では「夢だけ見てる」だと思うが、当ブログ的には初期では「天使とYu-Waku」、後期では「唇が終わってない」(「大好きをあげたい」カップリング)、珍品系ではオールディーズ日本語カヴァー「WHEN」(「さよならという殺意」カップリング)を推す。

今月は川越美和レビュー月間にしようかな。

最後に裏ジャケ。





「Looking at You」 川越美和 1988年

$
0
0
川越美和のデビューシングル。

①Looking at You
作詞:池永康示、作曲:謝花義哲、編曲:石川慶彦
発掘した美少女をなんとか早く売り出そうと、ろくに練習もさせずにえいやっ!と出してしまったデビュー作。どう聴いても素人レベルの歌唱が15歳だからと言って許されるのかは考えどころ。80'sらしいシンセサウンドを主体としたアレンジにサックスが彩を添える。厚めの女性コーラスが合流するサビはなかなかキャッチー。しかし爽やかムードの楽曲とまったく合わない声質に、「あれ、ちょっと違ったね…」と録音現場にいた誰もが思ったに違いない。次作、路線変更は吉と出るのか?

②気持ちfade in
作詞:鈴木かずみ、作曲:沼田光司、編曲:安藤高弘
フラットなAメロが完全に棒読みでキツい。思いつめたような歌唱が①よりは内容に合っていなくもない。こちらもサビでは女性コーラスが加わり、なんとか形になった。このシングルでしか聴けないが、だからと言ってとくに誰も困らないレアトラック。


定価1000円、中古で100円。
笑顔でまっすぐこちらを見つめるゴエさん、15歳。右はMiwa Kawagoeのネーム入り分度器+定規。このシングルの付属品だったのかは自信ない。

「天使とYū-Waku」 川越美和 1989年

$
0
0
川越美和のセカンドシングル。

①天使とYū-Waku
作詞:森雪之丞、作曲:安藤高弘、編曲:鷺巣詩郎
風雲急を告げる、といった雰囲気の緊張感のあるイントロから「少女の心には 天使が棲むなんて まさか君 信じちゃいないでしょ?」森雪之丞のつかみは強烈。アイドルとしては低音で表情に乏しいヴォーカルを逆手にとった不機嫌キャラで攻めてきた!デビュー曲よりはだいぶ上達したとはいえ、まだまだぶっきらぼうな歌唱を活かすために練られた作品。Aメロは「飾りじゃないのよ涙は」っぽいし、サビの上昇音階は「少女A」を思わせるし、キメの「ああ イヤンなっちゃう!」の捨て台詞ははっきり「1/2の神話」の「いいかげんにして!」を意識している。ゴエさんの歌唱が明菜の迫力に遠く及ばないのでわかりづらいが、全体に中森明菜不良路線へのオマージュになっているのだ。何度か聴くうち、このぎこちなさが明菜にはない魅力に思えてきた。推し曲!

②素足のメッセージ
作詞:水野有平、作曲:松澤弘明、編曲:鷺巣詩郎
冒頭から声を張ってくるゴエミー。練習頑張ったんだね。「初めて素足を あなたに見せたの」「抱いて まっすぐ抱いて 大切にしすぎても 崩れてしまうものがあるから」など挑発フレーズ満載で①同様、攻めの姿勢が見える。

定価1000円、中古で100円。
眉毛キリリの男前ジャケ。右は別刷り歌詞カードの裏面。笑顔はなく、反抗期のイメージ。

「女神の瞳〜Little Lullaby〜」 川越美和 1989年

$
0
0
川越美和の3rdシングル。

①女神の瞳〜Little Lullaby〜
作詞:森浩美、作曲:都志見隆、編曲:新川博
自らを女神に見立てるという、考えようによってはかなり傲慢な設定も正統派美少女の貫禄で乗り越える。シリアスな表情を見せる歌唱は、前2作と比べ明らかに安定してきている。

②AFTERNOON KISS
作詞:森浩美、作曲:吉実明宏、編曲:新川博
アルバム未収録曲。ひねりのない素直なメロディラインで音域にも無理がないせいか、余裕すら感じさせる歌声。キャリア後期にはウィスパー気味になっていくスモーキーな声の魅力が開花してきた。

定価937円、中古で100円。
何度か紹介してる特殊ジャケ。初回限定らしい。川越美和では4th「夢だけ見てる」でも同じ仕様が存在する。

右下の水着で微笑む写真は歌詞カード裏面。

次作「夢だけ見てる」は玉置浩二作曲でレコ大新人賞も獲った作品なので、初回盤ではない通常短冊盤もそれなりの数がプレスされたと思われる。しかしこの「女神の瞳」の通常短冊盤はかなりレアかも?というか見たことないし、画像検索しても初回盤しか出てこない(1989年なのでアナログ盤はある)。存在するのだろうか?

「ココロの鍵 / 風のような気持ち」川越美和 1990年

$
0
0
川越美和の5thシングル。

ジャケが2種類。内容・曲順は同じ。記載された発売日と規格品番もまったく同じ。Wikiによれば右の「風のような気持ち」が新装ジャケのようだ。おそらくグリコ協同乳業のタイアップが決まって「風のような気持ち」を前面に出したジャケにしたのだろう。

①ココロの鍵
作詞:森浩美、作曲:高槻真裕、編曲:新川博
前作「夢だけ見てる」でレコ大新人賞をとって貫禄出てきた。「ずっと 愛せないかも 続かないかも」揺れ動く乙女心を情感たっぷりに歌う。明らかに表現力はアップ。ファーストアルバム『Real Face』をリリースして歌唱に自信が出てきた雰囲気。エコー深めで声質の中の陰り成分が強調されている。

②風のような気持ち
作詞:森浩美、作曲:KOBE KOBE、編曲:安藤高弘
明るい曲調で内容も「今はやっと 恋人らしくなったね」と恋愛安定期のはずなのにどうにも寂しそう。ハッピーが似合わない、何かよくないことが起こりそうな予感をはらんだ薄幸声なんだよな。オリジナルアルバム未収録だが編集盤『Singles History』(1995)には唯一カップリング曲として収録されている。両A面扱いということだろう。

定価937円、中古で100円~200円くらいだった。
ドラマ出演もコンスタントにこなし、女優顔になってきた17歳。

「雨都物語〜RAINY TOWN STORY〜」 川越美和 1990年

$
0
0
川越美和の6thシングル。

①雨都物語〜RAINY TOWN STORY〜
作詞:森浩美、作曲:KOBE KOBE、編曲:安藤高弘
川越美和シングルクロニクル。順に聞いてみると1枚ごとに成長しているのがよくわかる。前作「ココロの鍵」でほぼ確立したスモーキーヴォイスにいよいよ磨きがかかって完成を見たのがこの「雨都物語」。鍵盤とストリングスのみをバックに陰りのある歌唱を聴かせるAメロ。デビュー時の不安げな迷子感はもうどこにもない。「傘の中から 恋が逃げてしまう」描かれるのは秋の別れの風景。17歳のアイドルソングとしては元気がなさすぎるが、女優が歌う失恋バラードと思えば100点満点の出来栄え。サビの高音など、プロシンガーには決して出せない安定しすぎないゆえの切なさがある。これだけ完成度が高いのにオリジナルアルバム未収録。ベスト盤で聴ける。

②ヘプバーンのように
作詞:森浩美、作曲:都志見隆、編曲:安藤高弘
前作同様、カップリングは少し元気になる。オードリー・ヘップバーン「ローマの休日」をモチーフにした旅行ソング。「また今度『彼』と訪れたい そうね、賑やかな レストランお茶をして 買い物もいいね」なんてフレーズから察するに女友達とふたりのようだ。編集盤も含め、完全アルバム未収録作品。

定価900円、中古で100円。
白ニット、裸足で座る全身像。

「どうぞこのまま」 川越美和 1991年

$
0
0
川越美和の8thシングル。

7th「涙くんさよなら」はパッとしないカヴァーだけどドラマタイアップできっと売れたんだろう。

続いてリリースされたのは70年代女性SSWのカヴァー。カヴァー2連発だけど前作とはかなり趣きが異なり、ジャケどおりのアダルト路線へ。

①どうぞこのまま
作詞・作曲:丸山圭子、編曲:安藤高弘
オリジナルは丸山圭子、1976年。私がイメージする「ニューアダルトミュージック」にすっぽりはまる作品。「雨都物語」で完成されたスモーキー唱法はハマクラよりも昭和お色気歌謡にフィットするだろうと考えた人えらい。荒井由実「あの日にかえりたい」(1975)に影響を受けたと思われるオリジナルのボッサテイストとはまた別の70年代感があるラテンアレンジにのせ、雨の風景がじっとり湿度高めに歌われる。明示はされないが、不倫関係を匂わせる内容。そりゃ丸山圭子に比べれば不安定だし、アダルトな世界観を表現するには幼いのは仕方ない。しかしゴエさんが「ただ ひたむきに」とため息まじりに歌うとき、本物のアダルトには真似のできない切迫感があるのは確か。18歳にして影を背負った歌声を聴かせる表現者・川越美和のひとつの到達点。
3rdアルバム『ジェーン・バーキンのように泣けばいい』(1991)にはリミックスヴァージョンを収録。

②心はいつだって
作詞:小杉幸代、作曲:立花瞳、編曲:安藤高弘
もうゴエ'sシングルの定番ともいえる「明るい曲調だとかえって寂しい」シリーズ。高めの音域で斉藤由貴に似てるところがあるな。
完全アルバム未収録作。

③①のカラオケ

定価900円、レンタル落ち100円。
髪をアップにまとめ、顔の左半分が陰になったジャケは次作「さよならという殺意」と共通。真っ赤な口紅と大人メイクで脱少女をアピールする18歳。どことなく疲れたようにも見えるのは、内容に合わせて作った表情なのか。


「大好きをあげたい」 川越美和 1992年

$
0
0
川越美和の10thシングル。

アダルト路線2作のあとのシングルはふたたびドラマ主題歌に戻る。

①大好きをあげたい TBS系TV愛の劇場「天までとどけ2」主題歌
作詞:松井五郎、作曲:山口美央子、編曲:西平彰
主題歌を担当したドラマの続編ができたからといって同じシンガーに依頼がくるとは限らない。第一シリーズの「涙くんさよなら」がよほど評判がよかったのだろう。勝手に「天までとどけ」に川越美和が出演しているものだと思っていたが、どうもそうじゃないみたい。純粋にシンガーとして起用されていたのか。第2シリーズはオリジナル曲で勝負。悪くはない。大家族ドラマのテーマ曲にふさわしい中庸さをもった作品。

②唇が終わってない
作詞:松井五郎、作曲:山口美央子、編曲:西平彰
カップリングにはアルバム『ジェーン・バーキンのように泣けばいい』(1992)のラストナンバーを収録。「どうぞこのまま」「さよならという殺意」の流れをくむ、アダルトムード濃厚な名曲。ストリングスを効かせたゴージャスなアレンジに、エコー深めで全編ため息のような歌声が負けていない。女優が歌うジャズスタンダードの風格。間奏のあと、音が薄くなったところで歌われる「わがまま娘 愛した罰よ 困ってください」の美しさ!このアルバムは手に入れなければ、と今思った。Amazon中古価格¥12800~か…誰か再発して!

③①のカラオケ

定価900円、中古で100円。
前作「さよならという殺意」から2か月の短いインターバルでリリースされたシングル。アダルト路線との違いを明確にするかのように、明るい色調で19歳らしい笑顔を見せる美和さん。

このあとも順調に音楽活動が続きそうな雰囲気なのに、これが実質的なラストシングルとなった。

3年後から3年続けて「涙くんさよなら」がリリースされたが、新録はなし。川越美和の音楽活動は1992年で終了した。


改めて川越美和のシングルを聴きなおしてみて、私の好みのシンガーだということがよくわかった。本人は歌手活動についてはどう思っていたのだろう。コンサートは行われたのだろうか?(やってなさそう)未発表音源はないのだろうか?(たぶんないよな)

美和さん、素敵な歌声をありがとう。合掌。

「涙くんさよなら」 和田弘とマヒナスターズ 1965年、川越美和 1991年他、Emu 1994年、安達祐実 1998年

$
0
0
「涙くんさよなら」7枚。
作詞・作曲:浜口庫之助

上段、川越美和4枚。

涙くんさよなら/壁ぎわのマリオネット」1991
「涙くんさよなら'95/さよならという殺意/大好きをあげたい」1995
「涙くんさよなら/永遠の少年」1996
「涙くんさよなら/カナリアが死んだ」1997

下段、川越美和以外。

「涙くんさよなら」和田弘とマヒナスターズ 1965
「涙くんさよなら」Emu 1994
涙くんさよなら」 安達祐実 1998


オリジナルは坂本九、1965年。同年にジョニー・ティロットソンがカヴァーし大ヒット。その後追いでリリースされたのがマヒナスターズ盤。

①涙くんさよなら
編曲:寺岡真三
コミックソング的のどかなイントロに、エコーたっぷりの「涙く~ん、さよなら~」と叫び声が入る。コーラスグループらしく過剰なまでのハモり攻撃。しかし、アレンジも歌唱も何とゆったりしていることよ。

②男ならやってみな
作詞:石田一松、補作詞:清水ミノル、作曲:草笛圭三、編曲:寺岡真三
哀愁のトランペットから始まる演歌調ナンバー。拳を振りながらあるいは肩組んで揺れながら歌う姿が似合いそうな「同期の桜」っぽいテンポ感。もちろんガンガンハモる。

③④何と1965年モノとしては珍しいオリジナルカラオケ!「涙くんさよなら」のカラオケは裏声ハーモニー入り。

定価1121円、中古で300円。
スーパーカップリングシリーズ、1998年の再発盤。

関連マヒナスターズ
愛して愛して愛しちゃったのよ」 田代美代子・和田弘とマヒナスターズ
平成のお嬢さん」 和田弘とマヒナスターズ with CHIHIRO


川越美和、Emu、安達祐実はすべてドラマ「天までとどけ」主題歌。

涙くんさよなら/壁ぎわのマリオネット」は昼ドラ「天までとどけ」主題歌として起用された。ドラマは大ヒットし、シリーズ化。「天までとどけ2」の主題歌は前回紹介した「大好きをあげたい」。やっぱり「天までとどけ」といえば「涙くん」じゃないとしっくりこない、という声が寄せられたのだろう。第3シーズンはEmuによる「涙くんさよなら」だった。

下段中央、1994年リリースのエミュ盤。

①涙くんさよなら TBS系TV愛の劇場「天までとどけ3」主題歌
編曲:安部潤
姉妹ユニットの2ndシングル。デビューシングル「MUSŌ-BANA~夢想花~」に続いてのカヴァー曲。とんでとんでとんでと同じく、こなれすぎのハーモニーは初々しさゼロ。60年代カヴァーだからレトロなヴォーカルスタイルもありかもしれんが、やっぱりあまり面白くない。川越ヴァージョンと似たり寄ったりのやかましいアレンジ。3分19秒。

②あなたじゃなきゃイヤ
作詞:及川眠子、作曲:泰英二郎、編曲:萩田光雄
デビューシングルのカップリングとまったく同じソングライト&アレンジチーム。昭和ラテン歌謡をレトロな歌声で楽しむのだ。

③④カラオケ

定価1000円、中古で100円。
たぶん左上のショートカットがお姉さん。


で、第4シリーズからゴエミの涙くんに戻った。

上段左から2枚目が「涙くんさよなら'95」

①涙くんさよなら'95 TBS系TV愛の劇場「天までとどけ4」主題歌
編曲:安藤高弘
イントロが少し長い。アレンジは多少変えているがどちらも成功しているとは言い難い。ヴォーカルは同じに聴こえる。ハモりは控えめ。3年ぶりのシングルはリミックスだった。3分24秒。

②さよならという殺意
作詞:松井五郎、作曲:山口未央子、編曲:西平彰
9thシングル。テクノ歌謡と言ってもいいアレンジとゴエさんのため息声の相性よし。

③好きをあげたい 
作詞:松井五郎、作曲:山口美央子、編曲:西平彰
10thシングル。既発2曲をカップリングに。新録を期待したミワラーはがっかりしたろうな…

④①のカラオケ

定価1000円、中古で300円。
ジャケもおそらく1991年ごろの写真。


第5,6シリーズは初心に戻って1991年ヴァージョン。

じゃあわざわざニューシングルとして出さなくてもいいじゃん。それでも新たに出すとセールスが見込めるほど大人気シリーズだったんだな。見たことはないが。それぞれカップリングの異なる2枚。

1996年盤。

①涙くんさよなら TBS系TV愛の劇場「天までとどけ5」主題歌
編曲:安藤高弘
1991年盤と同内容。3分ジャスト。

②永遠の少年
作詞:松井五郎、作曲:大沢誉志幸、編曲:安藤高弘
2ndアルバム『〜1991〜 まだ神様が眠っているあいだに』から大沢誉志幸作品をカット。アイドルらしい爽やかポップス。終盤「パパパヤ」コーラス登場。

③涙くんさよなら カラオケ

④涙くんさよなら カラオケ ハーモニーつき

定価1000円、中古で500円。
見るからにやる気のないデザイン。裏には小さくドラマ出演者の写真。


1997年盤。

①涙くんさよなら TBS系TV 花王 愛の劇場「天までとどけ5」主題歌
編曲:安藤高弘
1991年盤と同内容。花王が単独スポンサーになった。

②カナリアが死んだ
作詞:松井五郎、作曲:山口未央子、編曲:西平彰
3rdアルバム『ジェーン・バーキンのように泣けばいい』(1992)の1曲目。美しいストリングスのイントロからダークなムードが濃厚。ティアーズ・フォー・フィアーズみたいなリズムにトランペットが絡む。ミワミワは安定のため息ウィスパー。しかし、アルバム冒頭で「死んだ」って。やはりこのアルバムは手に入れなければ!(2回目)

③④1996年盤と同じ

定価1000円、中古で500円。
せめて美和の写真使ってくれよぅ…


実質1992年で歌手活動を終えた川越さんが、1995年からちょうど1年おき(3枚とも2月21日発売)に1枚ずつリリースした同じようなシングルたち。しかたがないから集めたよ。これで川越美和全シングルレビュー終了!

「天までとどけ」シリーズはまだまだ続いた。
第7,8シーズン主題歌は安達祐実が歌う「涙くんさよなら」。川越美和と同じくドラマ出演はなく、主題歌のみ担当。

1999年からキャストを一新した「新・天までとどけ」シリーズ開始。この主題歌がBlue-Eye-Landが歌う「涙くんさよなら」。Blue-Eye-Landって島谷ひとみの変名だったんだ!島・ひとみ=Eye-Landか。谷どこいった。しかも2000年なのに短冊8㎝リリースとな。欲しい!Amazon見たら\39000~だって。うわーい!

タバコジャケx12

$
0
0
12周年企画第6回。

今回はタバコジャケ。葉巻含む。

昭和の時代はそれほど珍しくなかったタバコジャケ。TV、ラジオ、インターネット等でのタバコCM自主規制が始まったのが1998年。短冊時代≒90年代はタバコの画像が徐々に人目につく場所から消えていく時期だった。

男女比は3:1になった。

では上段から。

SOMEDAY」 佐野元春 1981
初期の代表作を1990年に再発。8㎝盤のみのオリジナルジャケットで元春はタバコを手にしている。

ドクトクくん」 竹中直人 1995
両手を挙げてくわえタバコの全身像。

NO NO BOY」 舘ひろし 1997
スタイリッシュな名作ジャケ。舘ひろしは禁煙補助薬チャンピックスのCMに起用されたのを機に禁煙した。

アイヤ・ハラホロ」 谷啓 1991
葉巻をくわえ、マシンガンを構えるギャングスタイル。完全に役作りなのでリアル喫煙者かどうかわからない。

「夜霧の第二国道」 フランク永井 1958
ついついもみあげに目がいってしまうが、手にはタバコ。漂う煙が写っている。1998年の再発盤。

「佐渡の恋唄」 細川たかし 1991
細川たかしはデビュー作「心のこり」(1975)もタバコジャケだった。


下段。

「Heavy so Heavy」 THE MODS 1997
白黒ジャケ男性編につづき登場。ヤニ臭さがジャケから伝わってくる。換気扇回して!

「水のない水槽」 山崎まさよし 1998
左下隅に押しこめられているデザインだけど、煙がちゃんと見える。


Fuwa Fuwa ~もう一杯おネエチャン~」 憂歌団 1995
4人中2人吸ってるのはTHE MODSのジャケと同じ。


ここから女性編。

女性の喫煙者は比較的少ない上に、喫煙者であってもタバコジャケはなかなかない。小泉今日子もさすがにジャケでは吸ってないし。

TOKYOムーランルージュ」 さとう珠緒 1997 これのみ裏ジャケ。
葉巻とブロンドウィッグでこちらをにらみつける珠緒さん。絶対喫煙者じゃないだろ。

港のマリー」 夏木マリ 1995
白黒ジャケ女性編につづき登場。タバコを持つ指の美しさよ。

真夏の夜の23時」 和田アキ子 1998
信藤三雄デザイン&小西康陽作品2連発。サングラスでくわえタバコ。色調はブルーノート。アッコさんは「」もマフィア系タバコジャケだった。


「パーティーが終わったら」 ジャニス・イアン 1975年、「あの日に帰りたい」 水越恵子 1993年

$
0
0
"When the Party's Over" JANIS IAN 1975

ジャニス・イアン1975年のシングルがTVドラマタイアップで1993年に8㎝化。そのドラマのタイトルを借用した日本語カヴァー。

①パーティーが終わったら When the Party's Over CX系ドラマ「あの日に帰りたい」劇中歌
(Janis Ian)
1975年のシングル。収録アルバム『Between the Lines』(1975)からこの曲の次にカットされた「At Seventeen」のほうがヒットした。70年代SSWのアルバムのオープニングらしい、静かに幕が上がるイメージ。優しく語りがけるようなジャニスのヴォーカルに期待が高まる。「私のつくった歌を歌ってみませんか?」「パーティーが終わるころには きっとあなたは私に夢中ね」といかにも導入ですよ、これからパーティーが始まりますよ宣言。3分でサクッと終わる。70年代の日本のテレビドラマとことのほか相性がよかったジャニス。このシングルはそんなにヒットしなかったのかな。菊池桃子と工藤静香が姉妹か…

②走り続ける列車 This Train Still Runs
(Janis Ian/Jess Leary)
この時点での最新アルバム『Breaking Silence(邦題:再会)』(1993)収録曲。70年代ジョニ・ミッチェル(『夏草の誘い』あたりの)を思わせる軽快さの中に深みを感じさせるナンバー。①から18年たっているがそれほど時の流れを感じさせない。

定価930円、中古で100円。
1992年のベスト盤『ザ・グレイテスト・ヒッツ~アップ・ティル・ナウ』のジャケを流用。画面左にはタイトル『Up 'Til Now』がそのまま残っている。ちなみにこのベスト盤には「パーティーが終わったら」は収録されていない。


ジャニス盤が1993年2月17日リリース。同年4月28日発売の水越恵子による日本語カヴァー盤。

①あの日に帰りたい ―When the Party's Over―
作詞・作曲:ジャニス・イアン、日本語詞:沢ちひろ、編曲:山川恵津子
70年代から活躍しているSSW水越恵子(現水越けいこ)。39歳での26thシングル。アレンジ、テンポはほぼ原曲どおり。淡々としたヴォーカルが魅力だったオリジナルとはうって変わって、思い切りウェットに解釈してきた。日本語詞は原曲とはまったく異なる男女の恋愛モノ。この日本語カヴァー自体はドラマタイアップではないようだが、タイトルはドラマからとられている。テイストは沢田知可子「ハッピー・エバー・アフター」に近い駄カヴァーだな。

②うらはら
作詞:沢ちひろ、作曲:木戸やすひろ、編曲:山川恵津子
アダルトムード漂うオリジナル曲。ウェットな歌唱がフィットしている。

③①のカラオケ

定価1000円、レンタル落ち54円。
ベテランSSWの迷走カヴァーシングル。

「gocoup e.p.」 gocoup 2007年

$
0
0
ちょうど10年前、2007年7月7日発売。定価777円、777枚限定。7分7秒のトラックを3曲収録したゴクウのデビューシングル。

21世紀の8㎝CDで画像のみ紹介した。ここから「リバイバルとしての8㎝短冊」が始まったと言っていいだろう。

「熱帯夜向けシングル。蒸し暑い夏の、夕方から明け方に。」(www.gocoup.comより)


①silver monkey monsoon clouds

②starlit soda squall

③astronomical bathing

written and produced by miyagi hanzo for gocoup

こういうタイプの音楽について言葉を並べるのは辛い。外袋のステッカーのコピーを転載「光学的シークエンスと、鉱物的ドロオン。」よく分からないけどなんかそんな感じの電子音楽。流水を思わせる音はどこか和の雰囲気。スクラッチノイズが入ったりもするが、明確なビートが刻まれることはない。いわゆるアンビエントのカテゴリに入るインストルメンタルミュージック。反復の退屈さに慣れてきたころに現れるミニマルな展開を楽しもうじゃないか。

定価777円、中古で500円。
ジャケは森狙仙「梅花猿猴図」。美しい短冊。

裏ジャケ。



3トラックとも7' 07"、発売日が07・07・07、規格品番はGOCOUP-777と7をひたすら並べる。が、意外と定価(777円)の記載はない。



ビニール袋に貼られたステッカーと封入されていたステッカー。

「仔猿の幽玄。
 星燈の玲瓏。
 七夕の音像。」

「円都家族」 志人 x DJ DOLBEE 2009年

$
0
0
21世紀の短冊シリーズ。

日本語ヒップホップユニット、志人 x DJ DOLBEEのシングル。2009年

①円都家族 ―¥enTownFamily―
作詞:志人、作曲:DJ DOLBEE
ディスクユニオンのページに「失われてゆくメディアに焦点を当てた企画:~8cm CDよ永遠に~」と紹介されている。志人のラップは演劇寄りというかラップでない部分が多い。ゆったりしたビートの上で、語りのパートとビートに乗せたラップパートが入り乱れる。牧歌的メロディに乗せ歌う部分もあり。円都=¥enTownといえば岩井俊二監督「スワロウテイル」(1996)。映画見てないのではっきり言えないけど、この曲で描かれる家族の風景(商社マンの父、専業主婦と思われる母、息子=僕)は岩井俊二の世界とはあまり関係なさそう。いわゆるJ-RAPの「父母マジリスペクト」的な気色悪さとはちょっと違う感触だが、「挫け疲れやつれ果てたら母さんを思い出そう」なんてフレーズがとくに裏がなさそうな文脈で登場してやや居心地悪い。

②今此処 ―IMAKOKO―
作詞:志人、作曲:DJ DOLBEE
中盤から鳴り続けるギターが新生クリムゾンみたい。鳥獣、虫や植物の会話を中心に組み立てられたリリック。「都市は森に飲み込まれ 跡形も無く おいとまする」ナウシカの腐海のイメージか。最後はなにやら感謝で〆るのはやっぱりジャパニーズヒップホップの伝統なのか?

③Slow Time
作曲:DJ DOLBEE
インスト。

定価1050円、中古で700円。
戸田真樹によるアートワークは木目調。右は歌詞カード。

「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」 YEN TOWN BAND 1996年

$
0
0
YEN TOWN BANDのデビューシングル。Produced by 小林武史

岩井俊二監督の映画「スワロウテイル」(1996)に登場する劇中バンド。

①Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜
作詞: 岩井俊二・CHARA・小林武史、作曲・編曲:小林武史
劇中バンドも実際にCD出してしまえばもう「架空のバンド」とは言えない?なおかつオリコン1位の大ヒット。映画もヒットしたけど映画よりメジャーな主題歌。改めて聴いてみて、やっぱりCHARAが何を歌っているのが断片的にしか聴き取れないのだった。冒頭が「止まった手のひら」だって今初めて知ったよ。デビューから比較的クセの強い歌唱だったが、このあたりでその独自のスタイルが完成された印象。その後はさらに突き進んで、やや行き過ぎの感あり。語りかけるようなAメロ、Bメロで力をためてサビで爆発!サビで現れるエレクトリックシタール、後半になるに従い主張を増してくる英国的なストリングスのアレンジも完璧。
Swallowtail Butterfly=アゲハチョウ。CHARA演じる主人公、グリコが引き取る少女の名がアゲハ(伊藤歩)。てことはこの歌は少女アゲハの視点で描かれているのかな。「ママのくつで 速く走れなかった」なんて歌詞もあるし。伊藤歩はその後Mean MachineのヴォーカルとしてCHARAとバンド活動を行った。

②Mama's alright
作詞: 小林武史・長沢崇代・BRYAN BURTON-LEWIS、作曲・編曲:小林武史
英語曲。こちらもブリティッシュロックぽく感じるのはギターの音のせい?

定価800円、中古で50円。
赤い空に稲妻。前景の森は影。さらに手前に裸の女性の後ろ姿。

19年後の2015年、まさかの2ndシングル「アイノネ」をリリース。2016年には3rdシングル「my town」と2ndアルバム『diverse journey』を発売した。


関連CHARA

HEAVEN」デビューシングル

Rainbow Gossip」東京BABYLON PINK盤に収録

「1977」 GRAPEVINE 2013年

$
0
0
GRAPEVINEのタワーレコード限定8cmシングルCD。

①1977
作詞:田中和将、作曲:亀井亨、編曲:GRAPEVINE
タイトルは歌詞中に登場するNRBQ「Ridin' in my car」のリリース年から。過ぎ去った別れのシーンが淡々と描かれる。「これが最後のシーンだって思えないが ほら最後のメロディが鳴ってる」サビでは急に別れが現在形で立ち上がる。最後は「覚えてるのはこんなもので」と突き放し、別れのシーンがズームアウトするような効果をあげている。繰り返し聴くとじわじわくる名曲。淡々が肝。

②SOUND BITE from NHK Hall (2012.09.26) [ CORE / エレウテリア ]
2曲とも作詞:田中和将、作曲:亀井亨
2曲で14分超のライブ録音。7分15秒までが「CORE」(2008年のシングル曲)。拍手をぶった切って始まる「エレウテリア」は2007年のシングル「超える」カップリング曲。とくに続けて演奏されたような感じではないのに1トラックにしたのはなぜなのだろう?ライブの主役は西川弘剛のギターだな。いや田中和将のシャウトもスタジオ盤よりえらく力強いじゃないか。ラスト1分45秒は別の曲のイントロ(曲名分からない)。「サンキューレッツグルーブ!」と田中和将はカタカナで叫んでる。

定価1050円、中古で500円。
GRAPEVINEメンバー3人(田中和将、西川弘剛、亀井亨)にサポートの金戸覚と高野勲を加えた5人。一番右が田中和将。


バンドは1997年メジャーデビュー。「そら」(1997)「君を待つ間」(1998)の2枚は8㎝CDとしてリリースした。21世紀になって懐古的に8㎝短冊をリリースしたアーティストは少なくない。90年代に8㎝を出していたグループが再び、というパターンはGRAPEVINEが初だろう。DEEN「ずっと伝えたかった I love you」は2年後。

赤ジャケx12 男性編

$
0
0
12周年企画第7回。

今回は赤ジャケ男性編。赤い短冊を12枚並べた。

上段左から。

「紅」 X 1989
最初はこれ。中では赤比率は低いほうだが、なんたってタイトル「紅」だから外すわけにはいかない。

「サンタフル・ワールド」 スチャダラパー 1992
3人ともサンタコスのクリスマスソング。赤い衣装にあえて赤バックにしたのがえらい。

「うそつき」 森進一 1994
赤バックに赤いスーツ最高。白のタートルネックも効いてる。スチャに負けてない紅白コーディネート!

「Brave Love ~Galaxy Express 999」 THE ALFEE 1998
アルフィーの赤ジャケ。同デザインの青と白がある。メンバーの写真はモノクロで単なる赤バックだが、プラトレーも赤なので許す。

「全部だきしめて」 KinKi Kids 1998
キンキの4thシングル。ジャケが3種ある中の赤ジャケ。アルフィーの少しあとだが、とくにパクリ感なし。赤バックに赤い衣装がポイント高い。

BALLADE 2U」 高中正義 1991
赤バックに黒スーツだけどシャツは赤。ギターも赤系なので合格。


下段。

「たとえきみがどこにいこうと」 鈴木雅之 1991
ただの赤バック。マーチンを思い切って小さくして、赤さ強調。

ゴースト」 SHERBET 1996
浅井健一のバンド SHERBETのデビューシングル。赤黒写真。

「2Rから始めよう」 西城秀樹 1998
ユーミン提供曲。ヒデキの顔アップを赤黒で。

「Shangri-La」 電気グルーヴ 1997
電気グルーヴ最大のヒット曲。咲き乱れる赤チューリップ。

「涙のキッス」 サザンオールスターズ 1992
ぎっしり赤い薔薇。エンボス加工で「Southern All Stars」と入っているがたぶん写真では分からない。

「スカーレット」 スピッツ 1997
最後はSPITZ。赤い毛糸が抽象画のように見えるジャケ。カップリングも「うめぼし」なので赤い。

紅で始まり、スカーレットで〆。


開いてみた。



はっきり赤いCD盤はちょうど半分の6枚。森進一とキンキのも文字が赤いので、12枚中8枚が赤系と言える。トレーまで真っ赤なのはアルフィーだけだった。

赤ジャケx12 女性編

$
0
0
12周年企画第8回。

今回は女性編。今回も赤い。

上段から。

「ゴージャス」杉本彩 1990
赤バックじゃないので赤面積は低めだが、赤ドレス・赤手袋・赤ハイヒールの単色コーディネイト。あとなんか肩に赤い羽でつくった飾りもかけてるし。「ゴージャス」の看板に偽りのない迫力あり。

「Ni-ya-oo」高岡早紀 1991
赤というよりはピンクっぽいけど、まあいいか。よく見ると全体を赤黒に処理しただけのようだ。ビスチェ胸元を強調した高岡早紀現時点で最後のシングル。

今度私どこか連れていって下さいよ」加藤紀子 1992
デビューシングルは森高千里カヴァー。赤いボクシンググローブ&ガウン。裏も真っ赤。

「ウィークエンド」ピチカート・ファイヴ 1998
両側に赤い電話ボックス。野宮真貴は赤い帽子・赤地に白ドットのワンピース・赤い傘。スタイリッシュすぎる信藤三雄デザイン。

「Kiss me Kiss me, Baby」MAX 1995
MAXのセカンド。ピンクのバックに全員赤い衣装の4人。チープすぎるデザインが涙を誘う。信藤デザインとの落差!

「Fight!」高橋由美子 1990
赤バックに赤い衣装。アイドルとして完璧なポーズ&笑顔の高橋由美子。


下段。

「YURA・YURA」Fayray 1998
赤バックに紫がかった赤のファーコート。ケバ系赤。

「ラブ・シックは好き」FAIRCHILD 1989
メンバー3人(YOU、戸田誠司、川口浩和)みんな赤シャツ。

NO!」島田奈美 1988
ここから3枚は黒成分多い。白い帽子と白地に赤ドットの衣装。上から赤いニットを羽織っている。

「reduce」久宝留理子 1994
黒髪、黒パンツに黒い影。赤バックに赤いシャツたけど、赤というよりは赤黒ジャケ。

「無言坂」香西かおり 1993
ラスト2枚は横型デザイン。玉置浩二作のヒット曲。赤黒バックに赤黒和装で寝そべるかおり。艶やかな赤。

「Gorgeous」ZOO 1992
真っ赤な唇ジャケ。唇以外も赤い。12枚すべて赤い衣装の人物ジャケでまとめようと思っていたのに「ゴージャスに始まりゴージャスで終わる」と言いたいがために最後にZOOをセレクト。


オマケ。

擬態赤ジャケ2枚。



「にちようび」ジッタリン・ジン 1990

THE END OF EVANGELION 使用楽曲3曲入りシングル

一見すると赤ジャケに見えるが…



ジッタリン・ジン盤は外袋が赤かった。

エヴァンゲリオン盤はプラスチックケースが赤かった。8㎝CD時代、ジャケの汚れが気になる人は本体とは別売りのプラスチックケースをわざわざ買っていた。この盤はもともと赤いケース付きで売られていたのだ。

「Bye Bye School Girl」 MEGU 1988年

$
0
0
MEGUのデビューシングル。

本名は田中めぐみ。4枚のシングルと2枚のアルバムを確認。

シングル
「Bye Bye School Girl」 1988
「BE MY BOY!」 1988
「みずくさいわよ!」 1989
「SHAKIN'」 1990

アルバム
『MAKE YOU No.1』 1988
『家を出た!』 1989


①Bye Bye School Girl フジテレビ系ドラマ「オレの妹急上昇」主題歌
作詞・作曲:尾関昌也、編曲:大村雅朗
シンセの音色がいかにも80'sな、シティポップス系ファンク。冒頭「ざんげの値打ちもないよな Too Young」と北原ミレイの引用から入る。MEGUの声はびっくりするくらい幼い。この声質でしっかり歌えていると、なんとなく声優さんぽく感じる。内容はミレイほど重くないから安心。「繁華街(まち)を周り込むJ.R. Train」なんて前年に国鉄から民営化されたJRがオシャレな?アイテムとして登場する。

②MAKE YOU No.1
作詞:沢ちひろ、作曲:タケカワユキヒデ、編曲:大村雅朗
ファーストアルバムのタイトルにもなった曲。ファンキーな味つけのあるブギーアレンジはPrince and The New Power Generation「Cream」にそっくりだと思ったら、MEGUのほうがプリンスより3年早い!シンプルなリフでじわじわと盛り上げていく比較的単調な曲を幼い声でクールに歌いきる。サビの「あなたをslave to love」はブライアン・フェリー(こちらは1985年なので3年前)を意識しているのだろう。

定価1000円、中古で298円。
80年代らしい眉毛&唇半開きで切なげにこちらを見つめるMEGUさん。

「わかってない」 北村雅英 1995年

$
0
0
トミーズ雅こと北村雅英のデビューシングル。

①わかってない
作詞:朝水彼方、作曲・編曲:中崎英也
スムース&ファンキーなトラックは「今夜はブギーバック」(1994) にインスパイアされているっぽい。とくにシンセベース。「わかってない わかってない」のキャッチーなサビ始まり。歌詞も含め、お笑い要素一切なし。滅茶苦茶上手というわけではないが、はきはき歌う雅。さすがに声が出てる。Aメロは「WON'T BE LONG」感あり。間奏のジャジーなギターソロもクールにきまっていて、以外にもグッとくる隠れた名曲。

②悲しい気持ちで
作詞・作曲・編曲:上田正樹
大阪コネクション上田正樹作品。Bメロで現れるハーモニーヴォーカルは上田正樹かな。終盤の女性コーラスと絡むフェイクなど素人離れした歌唱を聴かせる。こちらもJ-POP平均点を軽くクリアしたシリアスナンバー。

③④カラオケ

定価1000円、中古で190円。
ご覧のとおりの犬ジャケ。北村雅英は犬の後ろでゴーグルを着けているようだ。ジャケにも笑いどころはどこにもない。


Viewing all 624 articles
Browse latest View live