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Channel: 失われたメディア-8cmCDシングルの世界-
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「TOO BIG」 千堂あきほ 1990年

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千堂あきほの3rdシングルは、スージー・クアトロ日本語カヴァー。

90年代に人気女優として活躍していた千堂あきほ。CDデビューは1990年。以降1994年までに8枚のシングルと6枚のアルバムを残している。これといったヒット曲がなかったわりにがんばった。初期は「学園祭の女王」と呼ばれていたそうなので、おそらくこのシングル2曲では大学生が野太い声で叫びつつ拳を振り上げていたのだろう。

①TOO BIG
作詞:N. Chinn/M. Chapman、日本語詞:許瑛子、編曲:中村哲
オリジナルはSUZI QUATRO、1974年。あきほの「TOO BIG」の囁き声で始まりるので何やらエロい展開なのかと思わせるが、「自由にさせて I'm too big to be nice」(英語部分は原詞そのまま)と歌われる。「いい子でいるには私はビッグすぎる」ビッグなのは本人だったのね。オリジナルには「too big for my boots」というフレーズが出てくる。これは「うぬぼれる」の意味の慣用句。チープ系打ち込みアレンジに乗せて歌うAQUIHO。ドス成分多めのスージー姐さんとは対照的なキュートヴォイスで、明らかにこの曲とはミスマッチ。懸命に歌っている姿勢は伝わってくるが、どうにも表情に乏しいので、サビではコーラスを入れて厚みを持たせた。

②悪魔とドライブ
作詞:N. Chinn/M. Chapman、日本語詞:許瑛子、編曲:中村哲
オリジナルはSUZI QUATRO「Devil Gate Drive」、1974年。スージーの代表曲と言っていいノリノリのロックナンバーで全英No.1ヒット。日本でもこの邦題でヒットした。コーラスによる「One, Two, One Two Three! Yeah‼」の勢いは、あきほが歌いだすとトーンダウン。ここぞというところでは英語原詞を残していて、もうちょっと日本語化をがんばってほしかったところ。

定価900円、中古で100円。
密林の女王のイメージ?ここで植物柄のジャケットを着てるのはクドいな。

ジャケ裏のプロフィール、「趣味:ワープロ」って時代を感じさせる。


関連スージー・クアトロ
THE WILD ONE」 BOØWY & SUZI QUATRO
これも1974年のヒットシングルだった。

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