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Channel: 失われたメディア-8cmCDシングルの世界-
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「愛にDESPERATE」 西村知美 1989年

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西村知美の16thシングル。

表題曲、カップリングともユーミンが麗美に書き下ろした曲のカヴァー。

①愛にDESPERATE
作詞・作曲:松任谷由実、編曲:新川博
オリジナルは1984年元旦リリース、麗美のデビューシングル。ユーミン史でいえば『VOYGER』(1983)と『NO SIDE』(1984)の間。ちなみに聖子でいえば「瞳はダイアモンド」(1983)と「Rock'n Rouge」(1984)の間。個人的には最もユーミンをよく聴いていた時期で、もちろん麗美のこの曲もリアルタイムで聴いた。勢いに乗りまくっていた松任谷夫妻の肝入りでデビューし、それなりに露出とセールスはあったと思うが、曲の押し出しの強さとは対照的に本人は控えめで儚げな印象だった。5年後のこのカヴァーでは、西村知美のふんわりヴォーカルが曲のもつ切迫感を中和。デスパレート度はかなり低めに抑えられた。ゆるぎないトロリンワールドというべきか、選曲ミスというべきか。

②ひとちがい
作詞・作曲:松任谷由実、編曲:新川博
こちらもオリジナルは麗美。3rdアルバム『PANSY』(1985)収録曲をカヴァー。都会で同郷の幼馴染みに声をかけられた主人公。くたびれた姿を見られてしまい、「耳を ふさいで 腕を 払って」逃げる。で、「ひとちがいにして」って相当感じ悪いわ。西村さんのほのぼのキャラとの溝が深すぎ。イメチェン狙いにしてもちょっと方向が違う気がする。ここはひねらず「青春のリグレット」でよかったのでは?

定価930円、中古で100円。
曲調に合わせ、シリアスムードの西村さん、18歳。裏は三つ編みで笑顔。

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